7月 17, 2012 - Baroque, Classical    コメントは受け付けていません。

あなたのヴィヴァルディ・コレクションに是非ともお加え頂きたい – ロベルタ・インヴェルニッツィ ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集 http://amzn.to/Q3SQIW

英気回復。音楽の葛根湯。夏の虫除けにも使えます。

雷の気配があるとテレビの気象速報で「大雨、土砂災害」の危険な地域は注意、の情報が流れる。昨日も激しい雷雨となりましたが長く続く事は無くて、これは普通に夕立では無いのかと思っています。天気予報では注意を喚起していますが、日差しも明るく雲も広がっていないようなので洗濯を干しました。ギラギラ照りつける太陽は刺すようにまぶしい。洗濯代には連日の雨が打ち付けて湿り気はまだ残っています。梅雨入り前に除草剤をまいた効果か雑草は育っている様子は無いけれども、蚊がいっぱい。藤の木、ヒワの樹、ハチが受粉活動賑やかに枝から枝へと飛び交っている。
大きな蚊がそれなりに飛び交っていたにしては襲撃は遊撃隊の果敢なアタックがあったぐらい。で、新しいCDを聞きながらの洗濯干しだったからなのだろうか。庭仕事の時にピーッと高周波を出す装置を持ち回ることがある。・・・話は逸れるが、放射能センサーを装備した携帯電話が発売されるようです。 http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20120717_547192.html シャープだけのようですが需要は少なくないでしょうね。
高周波ならどのようなものでも同じかは分かりませんけれども、夏の暑気払いにヴィヴァルディ。おもての並木通りから聞こえてくる蝉のうっとうしさ、高い湿度で起床後暫しボーッとした状態でしたが聴いていたら頭の中は澄み渡った。頭脳も活性化されました。あなたのヴィヴァルディ・コレクションに是非ともお加え頂きたい。ヴィヴァルディ:オペラ・アリア集肥沃なほどのヴィヴァルディのオペラ。「四季」の有名なフレーズがオペラのアリアにもなっていたように、ヴィヴァルディの器楽曲としては有名なのがマンドリン協奏曲でしょう。映画「クレイマー・クレイマー」で印象的な効果を上げていたこの曲もご多分に漏れずオペラのアリアとしてドラマを彩っています。ロベルタ・インヴェルニッツィ(Roberta Invernizzi)さんは、naiveレーベルのヴィヴァルディ全作品録音のプロジェクトにも多くを録音しています。Bongiovanniをはじめ、バロック音楽レーベルの引っ張りだこの様子。グロッサもヴィヴァルディのプロジェクトに乗り出したのか、ロベルタ・インヴェルニッツィの長い音楽活動の集大成とも何れなるでしょう。今日、洗濯物を干しながら新しく聴いたのは4月にリリースされたCD「ヴィヴァルディのオペラ・アリア集」です。1966年生まれとは信じがたい瑞々しい歌声。長年音楽活動を重ねていたという事で納得できる音楽表現の豊かさ。それは声を補っている表現力ではなくて、声質と技量が相まった表現力です。DECCAの某ソプラノの名演盤と比べて、まろやか、たおやか、馴染みやすさではお薦めします。古楽器アンサンブルのシャープな、ファビオ・ボニゾーニの演奏とのコントラストが心地よい録音。オーディオ的には自然な音場。アナログ盤を聴いている時の安心感が楽しめます。

「流体」という表現で、4月22日付のサンデー・タイムズに評が出ている。そこではチェチーリア・バルトリと比較、バルトリが草書体なら、ロベルタ・インヴェルニッツィは楷書体か。明るい情熱的な声とテクニックはゆったりした曲で真価が発揮されているとしている。華やかなアリアや、ドラマティックなアリアは「ドキドキ」すると賞賛しているのはグラモフォン誌7月号。珍しい表現だ。

クラシック初心者へのお薦め度★★★★★

クラシック通、ヴォーカル好きへのお薦め度★★★★★

ヴィヴァルディが好きなら迷わず★★★★★

オーディオ・ファイルへのお薦め度、ナチュラリストなら★★★★★

曲目:

  1. Combatta un gentil cor 4:30 [Lucio – Tito Manlio, atto II, scena XI]
  2. Leggi almeno, tiranna infedele 5:40 [Caio – Ottone in villa, atto II, scena VI]
  3. Da due venti un mar turbato 3:15 [Ippolita – Ercole sul Termodonte, atto II, scena I]
  4. Non ti lusinghi la crudeltade 8:48 [Lucio – Tito Manlio, atto II, scena I]
  5. Rete, lacci e strali adopra (Geminiano Giacomelli) 4:14 [Filindo – Dorilla in Tempe, atto II, scena IX]
  6. Se garrisce la rondinella 6:11 [Ersilla – Orlando finto pazzo, atto II, scena XIV]
  7. Ombre vane, ingiusti orrori 6:34 [Costanza – Griselda, atto III, scena V]
  8. Fra le procelle del mar turbato 4:43 [Lucio – Tito Manlio, atto II, scena XVIII]
  9. Dite, ohimè! Ditelo, al fine 2:38 [Morasto – La fida ninfa, atto III, scena X]
  10. Nacque al bosco e nacque al prato 4:07 [Leocasta – Il Giustino, atto I, scena VI]
  11. Tu dormi in tante pene 8:40 [Servilia – Tito Manlio, atto III, scena I]
  12. Gelosia, tu già rendi l’alma mia 3:12 [Caio – Ottone in villa, atto I, scena XI]
  13. Se mai senti spirarti sul volto 10:26 [Cesare – Catone in Utica, atto II, scena IV]
  14. Dopo un’orrida procella 4:27 [Ottone – Griselda, atto III, scena VI]

 

演奏:

  • Roberta Invernizzi, soprano
  • La Risonanza
  • Fabio Bonizzoni, harpsichord & direction

発売日:2012/04/14 規格品番:GCD922901
レーベル:Glossa

試聴とダウンロードができます。

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