7月 19, 2012 - Fusion, Jazz    コメントは受け付けていません。

『ザ・マザーシップ・リターンズ』とオードリー・ヘプバーンが映画で歌ったスタンダード曲 http://amzn.to/NgZcmz

邪魔なっど? – はいっ、山の方を撮っとるところです – ゆっくり撮りなっせ、待っとくけん。

熊本の大雨情報。今度の大雨による白川の氾濫は、最初阿蘇に降って被害を起こしそこからの土砂、流木が川下に流れ込んだことによります。テレビでは大雨の被害を時系列に沿って詳細な解説をしていました。何時何分、どこではどうだったかと写真や動画を伴った報告は市内各地からの状況レポーターによるものでした。FacebookやTwitter、動画投稿サイトと言うものが今一段階、日常の為に成っているって事を知らせることにもなったようです。そうした写真や動画はううばんぎゃな道具はいらないことは多くの人は判っている。火曜日は夕方はやくに夕立といった程度に雨と雷があったぐらい。6時を過ぎていたけど夕方と言っても充分明るい。カメラを手にして買い物に出ました。出掛ける前にPOSTEROUSの友達が「妖しい」と題して雲の写真をアップしていたのが印象深くて、わたしも道々写真を撮っていました。立ち止まり立ち止まりカメラを構えて撮っていたので、その様子を観ていらっしゃったのか後ろからついてこられていたのかも知れません。
山に掛かる雲の写真を撮ろうと、わたしは通りを反対側に渡った。「邪魔なっど?」・・・声が掛かった。確認するとわたしが道を渡る前に居たところにおじさんが。唐突だったので声を掛けられた意味が良く把握できてなかったわたしは、「はいっ、山の方を撮っとるところです」と笑顔。といっても通りの向こうからは表情までは見えなかったでしょう。わたしは山を撮影しているので通られて問題無いですよ、のつもりでしたが建物を含んでいると思われたか、建物を撮っているのだと思われたのか、「ゆっくり撮りなっせ、待っとくけん。」と声返されて立ち止まって下さいました。あちゃ〜、誤解させたか、撮影を済ませて、お礼を言うと歩いて行かれました。本当にありがとうございました。
写真レポーターと勘違いされるスタイルをしていたわけでも無く。買い物の為の大きなバッグとおなかの出た容姿。カラフルでキラキラとコーティングした大きめのバッグを提げていたので、プールの行き帰りと思われても仕方が無いファッションだとも言えそうだ。
リターン・トゥ・フォーエヴァーはジャズ好きのCDショップなら、チック・コリア(ピアノ)のコーナーに入っている。港を白い鳥が飛んでいるジャケットデザイン。アルバム「処女航海」と同クラスの有名なレコードです。タワーレコードのようなところだと「リターン・トゥ・フォーエヴァー」と単独の仕切りに入っているだろうし、フュージョンのその他になっているかも知れない。それだとちょっと侘びしい。最初のアルバムは1972年。翌年の「ライト・アズ・ア・フェザー」の中でロドリーゴのアランフェス協奏曲をベースにした「スペイン」がブレイク。誰のオリジナルかが分からないほど多くのジャズ・アルバムで聴くことができるようになった、新しいスタンダード。

オードリー・ヘプバーンが映画で歌ったスタンダード

スタンダードと言えば、オードリー・ヘプバーンが映画の中で口ずさんでいるスタンダード曲は何か?『ムーン・リヴァー』という答えが即座に返ってきたのだけれど、『ムーン・リヴァー』は映画「ティファニーで朝食を」の音楽を担当したヘンリー・マンシーニがオリジナルで書き下ろした曲。これ以外にオードリー・ヘプバーンは映画「麗しのサブリナ」で、何度も「ラ・ヴィアン・ローズ」を口ずさんでいます。「ラ・ヴィアン・ローズ」と言えば、サッチモを思い出すのですがもっと他の映画でも歌われているのでしょうね。

リターン・トゥ・フォーエヴァー

週間FM、FMファン、FMレコパル、そして、FMステーション。小学生の時に出会って立ち読みで済ませたり、買って帰ったり。おおかたは好きな番組をチェックして、曲の時間を計算したりして帰るぐらいだった。メモのようなのは持って行っちゃいけないという意識があったから、雑誌のオマケで貰った細いマーカーペンとかだけポケットに入れておいて本屋を出てから忘れないうちにおなかにメモしたり。特別番組の編成になる夏休みなどは合併号になるので、その時期は買ってました。日本をグループ分けしてあって、西日本とか、九州だった。そうした音楽情報誌でジャケット写真は記憶していたのでしょう。レコード棚のチック・コリアのコーナーでオリジナル盤に出会った。「リターン・トゥ・フォーエヴァー」って、ラベルの記入漏れかと思った印象は思い出せます。グループ名としても、わたし的には不自然だった。グループと言うよりもプロジェクト名という感じなのも、ちょっと理解できていなかった時です。そう、このグループのメンバーは固定されていない。1972年のデビューから5年間で解散。その後は、期間限定の再結成というスタイルでアル・ディ・メオラを迎えて1982年に。そして、フランク・ギャンバレのギター、ジャン=リュック・ポンティのヴァイオリンで今回のツアーとなりました。このライヴが2枚組とDVDのセットとなったわけです。
電気ヴァイオリンのジャン=リュック・ポンティの健在ぶりが楽しい、王道を行くフュージョン・アルバムです。CD2枚でツアー・プログラムを再現しているのではないでしょうか。通して聴けばライヴの感動が舞い戻ってくる。実際に行っているわけでは無いのに、わたしも聴いてきたって感覚になるのは何故。それだけ特筆するものも無いほど、フュージョンのスタンダードという事なのでしょう。新しいCDだけど、ずっと昔々から愛聴している名盤と思ってしまいそうです。

曲目:
Disc 1
1. Medieval Overture
2. Señor Mouse
3. The Shadow of Lo / Sorceress
4. Renaissance

Disc 2
1. After the Cosmic Rain
2. The Romantic Warrior
3. Spain
4. School Days
5. Beyond the Seventh Galaxy

Bonus DVD
1. Inside the Music (documentary)
2. After the Cosmic Rain (performance)
3. The Romantic Warrior (performance)
4. The Story of Return to Forever (sneak peek movie trailer)


mp3での試聴とダウンロードができます。

ザ・マザーシップ・リターンズ

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