生真面目な表情の演奏ですが、ウィーン・フィルの音の美しさと英DECCAの優秀録音が、この録音をちょっと辛口の名盤にしています。
これぞ男ベートーヴェン(荻昌弘氏評)それはそれは立派な演奏と録音です。
英DECCAのオリジナル・プレスだと、このレコードはとてもヌケの良い録音ですね。とアナログ・オリジナル盤でのウィーン・フィルの音色の良さに感動させられるクラシック愛好家は多い、ハンス・シュミット=イッセルシュテット、ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲チクルスの1枚。CDでもデッカのベスト名盤として欠かせることが出来ないようで、カタログから消えないほどである一方でシュミット=イッセルシュテットって誰と言った若いクラシック・ファンには認識が低下しかけているそうで心配。『録音のデッカ』が録音したウィーン・フィルの録音。或いはウィーン・フィルのステレオ録音としての記念碑的なベートーヴェン交響曲全集として「初めて買ったレコードがこれでした」と言った、想い出と共に艶やかなウィーン・フィルの音色を忘れられないクラシック愛好家は少なくない録音ですね。ウィーン・フィルの弦は艶やかで、と言った表現を録音評で見かける時に若いクラシック・ファンには、このレコードで聴く音なんだなと意識していて頂きたいです。ベートーヴェンをFMで聴いて感動した最初の体験盤が、この録音だったというケースは多いはずです。名盤定番度:★★★★★ CDは→ ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」/第6番「田園」
【交響曲】アナログ・レコード
ベートーヴェン:交響曲No.5,No.8
Beethoven : Symphony No.5 and No.8 – Hans Schmidt-Isserstedt / Vienna Philharmonic Orchestra – Decca SXL-6396
レーベル | DECCA |
レコード番号 | SXL-6396 |
オーケストラ | ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
指揮者 | ハンス・シュミット=イッセルシュテット |
作曲家 | ベートーヴェン |
録音種別 | STEREO |
ジャケット状態 | NM |
レコード状態 | NM |
製盤国 | GB(イギリス)盤 |
1969年初出。ウィーン・フィルによる初めてのステレオでの全集からの一枚。なかでも評価の高い録音で8番はステレオでは最高の録音との評価を得ていますが5番も男性的なきりっとした表現、重厚でありながら重々しくならない素晴らしい演奏で当時荻昌弘氏がレコ芸で「これぞ男ベートーヴェン」と絶賛していたことが思い出されます。音はボディ感があり実の詰まった聴き応えのある音、最近のワイドレンジだけれどもどこか薄い音とは違う気迫のこもった録音です。盤はチリ音もあまり聞こえず大変良い状態で鑑賞できます。ジャケットは正面コーティング、右上隅に少しシワがありますが、四隅もほぼしっかりで良い状態。
ED-4 スモール・ラベル
価格
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価格 | 通販価格 |
通常価格 | 7,000円 |