初めて聞く音楽は理解しやすく咀嚼してあって、聴きなじんだ曲からは新たな発見をさせてくれる指揮者だった
喩えとして良いのかはわからないけれど、虹は七色に分かれて見えるのは空気中にある水分が太陽の光を分解して見せてくれているわけですよね。日頃わたし達は明るい暗いは意識していても太陽からの光に色があるとは意識した生活はしていない。
昆虫たちの色とりどりの色。それは、わたし達の目に感じている現象でハチたちにとっては花々の色は味覚として感じている。ちょっと飛躍した表現かもしれないけれど、視覚としてより栄養豊富なのか新鮮なのか死活問題だ。
五福公民館での蓄音器の集まりで新年会を終えた翌月曜日。アルゲリッチとアバドの最初のレコードを紹介して一息ついていた時だ。アバドの訃報が目に入った。
『 指揮者のクラウディオ・アバド氏死去 80歳 』
朝日新聞デジタル版の報道が一番早かっただろうか。Sample Content、例えば、例えば。英DECCAのオリジナル盤「SXL」の規格盤は、「SDD」の廉価規格盤もあるのですが午前中に「SXL」盤をプレスして、午後に「SDD」盤をプレスしていた時期があると英DECCAレコードのプレス工場で働いていた工員が語っていたと言います。現在の日本に当てはめれば3,000円のCDと1,000円のCDが同じに生産されているといった感じ。
ドン・カルロ、仮面舞踏会は最近ようやく聴いていて心地良い。イギリス流のジョークと捉えている向きもあるけど、あながち嘘でもなさそう。プレス工場にも違うがあるようでビニールの質にせいか、アナログ盤最盛期の独 DEUTSCHE GRAMMOPHON のレコードで全くチリ音の無いものを探す事は極めて難しい。ピアノのレコードは特に分かり易いのですが、その点このレコードはチリ音の極めて少ないものの一つです。1975年の録音で、エンジニアは巨匠ギュンター・ヘルマンス。グルダのピアノは粒立ち良く1音1音が明解でタッチの違いも良く聴き取れます。バックのウィーン・フィルも小編成という事が良く分かる好録音。
モーツァルトのピアノ・パートの楽しさが良く聴き取れるのがSHM-CD盤。限定プレスですが機会があればSHM-CD盤を、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20&21番 オリジナルス盤も良い音です。アナログ・オリジナル盤について、詳しくはこちらをご覧下さい via amadeusclassics.otemo-yan.net